ミラノ五輪パラ会場、障害者に課題多い環境 当事者目線の改善を
ミラノ五輪パラ会場、障害者に課題多い環境

ミラノ五輪パラ会場、障害者に課題多い環境

2026年5月18日 05時29分 (5月18日 05時45分更新)

ミラノ・コルティナ冬季五輪とパラリンピックの競技会場では、環境への配慮や経費削減のために既存施設が活用されたが、凹凸の激しい通路など、障害がある観客にとっての「壁」が目立った。スポーツ観戦環境の改善に取り組む団体は、会場の新設や改修では当事者の目線が重要と指摘している。

会場のバリアフリー状況

大会は2~3月にイタリア北部の複数都市で開催された。共同通信は会場のバリアフリーの状況を確認し、障害や年齢にかかわらず誰もが観戦を楽しめるよう活動する「VER Sports Base」の宇野奈穂代表(39)に見解を尋ねた。

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スキー競技が行われたテーゼロの会場は1990年代の開業で、今大会のために観客席などが整備された。しかし、凹凸のある砂利道にマットを敷いた通路について、宇野さんは「傾斜もあり、車いすや視覚障害の人が通行しにくい」と指摘。案内図の文字が小さく、車いす席前の柵が視界を遮っているとして、「これが国際大会の会場とは」と絶句する。

1956年の五輪でも使われたコルティナダンペッツォの会場は、今大会でカーリングの舞台となったが、敷地内はでこぼこの石畳のままであった。

当事者目線の重要性

宇野代表は、会場の新設や改修においては、障害者自身の視点を取り入れることが不可欠だと強調する。バリアフリー対応が形だけにならないよう、実際に車いすを使用する人や視覚障害者などが設計段階から参加すべきだと述べている。今大会の事例は、今後の国際イベントにおける教訓となるだろう。

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