トランプ米大統領の訪中には、上院議員時代に対中強硬派として知られ、中国から制裁対象に指定されたルビオ国務長官が同行している。訪中は長官就任後初めてとなる。中国側は米中首脳会談の重要性を考慮し、受け入れを決めたとみられる。
ルビオ氏の経歴と中国との関係
ルビオ氏は上院議員時代、香港や新疆ウイグル自治区の人権問題に積極的に取り組み、中国を厳しく批判してきた。中国政府は2020年、第1次トランプ政権が同自治区幹部や香港政府トップらに制裁を科したことへの対抗措置として、ルビオ氏を制裁対象に指定した。
長官就任後の変化
第2次トランプ政権で国務長官に就任後、ルビオ氏の中国批判のトーンは抑制的になったとの見方が強い。中国外務省の林剣副報道局長は今年3月の記者会見で「制裁の対象としているのは上院議員在任中のルビオ氏の中国に関する言動だ」と語っていた。
今回の訪中では、両国間の緊張緩和や協力分野の拡大が期待される一方、制裁対象であるルビオ氏の扱いが注目される。中国側は首脳会談の成功を最優先し、ルビオ氏の同行を認めたとみられるが、今後の米中関係にどのような影響を与えるかが焦点となる。



