浅草・三社祭が開幕、白鷺の舞やびんざさら舞に沿道から歓声 初夏の陽気に響くお囃子
浅草・三社祭が開幕、白鷺の舞やびんざさら舞に歓声

初夏の浅草を祭り一色に染める、浅草神社(東京都台東区)の例大祭「三社祭」が15日、幕を開けた。祭りの開幕を告げる名物の「大行列」の後、五穀豊穣を祈る「びんざさら舞」が奉納された。汗ばむ陽気の中、浅草の町にお囃子の音色が響き渡った。

沿道の観光客「伝統的な場面に立ち会えてうれしい」

午後1時過ぎ、長さ200メートルの大行列が始まった。おはやし屋台を先頭に、神社総代や芸者衆、白い羽の衣装に身を包んで「白鷺の舞」を奉納する舞い手たちが続き、浅草の町を練り歩いた。

社殿などでは、びんざさら舞が奉納されたほか、境内では白鷺の舞も披露され、沿道の観光客らは盛んにカメラを向けていた。見物した英国人ルイス・ベネットさん(29)は「たまたま来たが、伝統的な場面に立ち会えてうれしい。写真をたくさん撮った」と興奮して話した。

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16日には約100基の町会神輿が町に繰り出す「連合渡御」が行われる。最終日の17日には、早朝から3基の本社神輿を一斉に境内から担ぎ出す最大の見せ場「宮出し」があり、大勢の担ぎ手や見物客でにぎわう。

三社祭の歴史

三社祭は飛鳥時代の628年、隅田川で拾い上げた観音像を安置した3人を祀る祭礼。日本を代表する祭礼の一つに数えられ、昨年は約180万人の人出があった。

「おぉー」舞い手が散らす紙吹雪に見物客からも思わず

「びんざさら舞」は、隅田川から拾い上げた観音像を一晩保管した10人の子供たちが、安置する場所を完成させて喜んだときに舞ったといわれる都無形民俗文化財の田楽。

お囃子の音色に合わせて、小さな木の板を糸で連ねた楽器「びんざさら」でジャラジャラと音を鳴らし、種まきや田んぼに集う鳥の動きを表現。五穀豊穣や商売繁盛への祈りを込めた。舞い手が金色や赤色の紙吹雪を散らすと、見物客から「おぉー」と感嘆の声があがった。

米国から来たネイサン・コール・エドワーズさん(36)は「三社祭が見たくて、この日に合わせて浅草に来た。祭といえば荒々しい神輿のイメージが強かったが、舞はとても神秘的で美しい。日本文化を感じられた」と話した。

街を練り歩く神輿も次々に組み上がり「今年も楽しくやりたい」

44町会の神輿が町中を練り歩く16日の町内神輿連合渡御に向けて、あちこちで準備が進んだ。外国人観光客らは珍しそうに神輿の写真を撮影していた。

このうち、浅草西町会でも昼前に神輿が組み上がった。同町会青年部長の松本象壱さん(41)は「今年も楽しくやりたい。昨年は雨だったので、天気が良くて何より」と笑顔で汗をぬぐった。

気がかりは、担ぎ手や観光客の熱中症だという。渡御のある16日の予想最高気温は、30度近く。「こまめに水分を取るように呼びかけ、子ども神輿向けにはスポーツドリンクを用意している」と話した。

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