ハンセン病療養所で共生社会シンポ「第一歩に」 岡山・長島愛生園
ハンセン病療養所で共生社会シンポ「第一歩に」

岡山県瀬戸内市に位置する国立ハンセン病療養所「長島愛生園」にて、2026年5月9日、共生社会の実現を目指すシンポジウムが開催された。この催しには、同園の入所者に加え、障害者や東京電力福島第一原発事故の被害者など、多様な立場から共生を模索する人々が登壇し、それぞれの経験や思いを語った。

「第一歩」への願い

シンポジウムの冒頭、長島愛生園の山本典良園長はあいさつで、「本日が共生社会の実現を祈念する第一歩となることを願っている」と述べ、参加者に理解と連携の重要性を呼びかけた。

橋の開通と複雑な思い

5月9日は、長島と本州を結ぶ邑久長島大橋の開通日でもある。この橋は「人間回復の橋」とも称され、ハンセン病療養所の歴史と人々の回復を象徴する存在だ。橋の建設に尽力した同園入所者の石田雅男さん(89歳)は、開通当時の複雑な感情を振り返り、「喜びだけでなく、これからが大変だとも思った」と語る。その一方で、「人間らしく生きていくための橋だ」と強調し、橋がもたらした意義を訴えた。

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邑久長島大橋は1988年に開通。現在では多くの人々がこの橋を渡り、ハンセン病の歴史を学ぶために長島を訪れている。

障害児の写真展と「知ること」の大切さ

シンポジウムでは、重度障害児の写真展を同園などで開催する任意団体「HOME18岡山」の代表、木多希子さんも登壇。木多さんは「障害児への関わり方について、知らないことが多いと不安になると思う。自分ごとにするには、まず知ってもらうことが一番だと考え、活動を続けている」と述べ、理解促進の重要性を強調した。

このシンポジウムは、ハンセン病問題だけでなく、障害者や原発事故被害者など、社会のさまざまな課題を共有し、共生社会の実現に向けた具体的な一歩を踏み出す機会となった。

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