大阪市議補選(西区選挙区、被選挙数1)が8日、告示された。大阪都構想の議論を前に進めるべきかどうかについて、地域政党・大阪維新の会(代表=吉村洋文・大阪府知事)の市議団が判断を迫られる中、結果によっては都構想の行方を左右しかねない選挙となる。
立候補者と第一声
立候補したのは届け出順に、大阪維新の会新顔でジム経営の栗田裕也氏(46)、自民党前職で薬局運営会社員の花岡美也氏(50)、無所属新顔でコンビニ経営の平松秀樹氏(72)。3氏は届け出を終えると、それぞれ街頭に立ち政策や主張を訴えた。
栗田裕也氏(維新)
栗田氏は「副首都・大阪、大阪都構想の設計図作りを皆様の声をきっちりと受け止めながら、前に進めていく」と都構想推進を訴えた。午後には、大阪市の横山英幸市長(維新代表代行)も一緒に支援を呼びかけた。
花岡美也氏(自民)
花岡氏は、子育て施設の整備や防災力の充実、物価高対策を訴えた。都構想については過去2回の住民投票の否決で「大阪市を残す民意を得た」と主張した。第一声には、公明党の市議団幹部も応援に駆けつけた。
平松秀樹氏(無所属)
平松氏は「困っている人がいたら手を貸す性格」と自身を紹介。通学路などに防犯カメラを増設することや子ども食堂を支援するための基金創設、行政書士による徹底した中小企業支援などの施策実現を訴えた。
都構想を巡る背景
都構想を巡っては、吉村氏が来春に3回目の住民投票を目指している。そのためにはまず、府市両議会で都構想の具体案をつくる法定協議会の設置議案の可決が必要になる。だがこれまで、市議団は前回の市議選で都構想を公約に掲げていないとして、慎重な姿勢をとってきた。
5月の市議会定例会(15日開会、29日閉会)では、市側から法定協設置議案が提出されることになり、過半数を握る市議団の態度次第で、今後の方向性が決まってくる。
今回の補選では、都構想に対する直近の民意が一定程度反映される可能性もあり、結果が注目されている。開票結果は、今後の大阪都構想の議論に大きな影響を与えるとみられる。



