三重県名張市長選挙が告示 現職と新人による一騎打ちの選挙戦始まる
2026年4月5日に告示された三重県名張市長選挙は、再選を目指す現職の北川裕之氏(67)と新人の伊藤昌志氏(56)による一騎打ちの構図となった。両候補とも無所属での立候補だが、北川氏は自民党、国民民主党、立憲民主党、公明党の推薦を受けている。告示後、両候補はそれぞれ第一声で公約を訴え、熱い選挙戦の幕が切って落とされた。
市議選も同日告示 定数18に22人が立候補
名張市議会議員選挙も同日に告示され、定数18に対して22人が立候補した。内訳は現職14人、元職1人、新人7人となっている。党派別では自民党と公明党が各4人、日本維新の会と日本共産党、参政党が各1人、無所属が11人となっている。市長選と市議選の両方とも、4月12日に投開票が行われる予定だ。
「増税反対、今すぐ減税」を掲げる新人・伊藤昌志氏
新人候補の伊藤昌志氏は、元四日市市議会議員の経歴を持つ。市役所前での第一声で、「増税反対、今すぐ減税」をキャッチフレーズに掲げ、名張市の財政改革を訴えた。
「中学校給食はすぐに実施します。分娩ができる体制もすぐに整えます。税金を増やしていたら、人は集まってきません。名張市の財政を豊かにするため、多くの市民から声をかけていただきました。減税して人が集まるようになれば、予算が増えます。それをしないから中学校給食ができないのです」と伊藤氏は強調した。
さらに、市民の健康寿命を日本一にすることを目標に掲げ、「この市には地の利があります。地震や原発事故といった災害から逃れられ、ずっと住み続けられる最高の場所です」と名張市の魅力をアピール。伊賀南部クリーンセンターの焼却炉停止問題にも言及し、「市役所のトップとして、この状況を改善しなければいけない」と決意を示した。
伊藤氏は「名張生まれではありませんが、伊藤昌志で名張再生しようぜ」と市民に呼びかけ、新たなリーダーシップを求めた。
「子育て世代に選ばれる街」を目指す現職・北川裕之氏
現職の北川裕之氏は、「暮らしやすさと幸福が実感できる街」をキャッチフレーズに掲げ、再選を目指す。
「健康で精神的にも満たされ、人と人とのつながりがあることで、持続的な幸せを感じられます。この街は地域力が高い。これを強固にし、市外県外に発信して、移住や定住、関係人口の創出につなげていきます」と北川氏は語った。
特に子育て支援に力を入れ、「子育て世代に選ばれる街にします。妊娠から出産、子育てまで切れ目のない支援をしてきましたが、要の分娩施設が消えてしまいました。何としてでも復活させます。中学校給食は2029年秋の開始に向けて全力を挙げます。不退転の思いで子どもたちのために必ず実現します」と約束した。
財政健全化については、「行財政改革に取り組み、収入になることはどんどん挑戦してきました。この流れをさらに拡大し、次の4年間で『名張は財政が心配で何もできない』と言われない土台をつくります」と述べ、現職としての実績と今後の展望を示した。
名張市の未来を決める重要な選挙戦
今回の名張市長選挙は、財政政策、子育て支援、地域活性化など、多岐にわたる課題について、現職と新人が明確な対立軸を示す選挙戦となっている。伊藤氏が「即時減税」を掲げる一方、北川氏は「持続可能な街づくり」を強調しており、有権者はどちらのビジョンを支持するか選択を迫られることになる。
市議選も定数を上回る立候補者が名乗りを上げており、名張市の政治の方向性を決める重要な選挙となる。4月12日の投開票日まで、激しい選挙戦が展開される見込みだ。



