栃木県那須町で3月22日に投開票された町長選について、栃木県選挙管理委員会は16日、県庁内で票の再点検を実施した。投じられた全1万566票を改めて精査し、その結果790票の疑問票を抽出した。今後、県選管は3回の委員会を開き、判例を基にこれらの疑問票の有効性を判断。6月上旬を目標に裁決をまとめる方針だ。
3人が立候補、現職が3選
町長選には3人が立候補。無所属現職の平山幸宏氏(64)が、無所属新人の小山田典之氏(65)らを破り、3選を果たした。投開票日当初の得票差はわずか1票だったが、4月5日に町選管が実施した再点検で、小山田氏の2票が無効と判断され、差は3票に広がった。これを受け、小山田氏側は8日、疑問票の取り扱いを不服として県選管に審査を申し立てていた。
再点検の詳細
県選管による再点検は25人の職員が参加。計1時間の休憩を挟み、約10時間かけて慎重に進められた。立ち会い人として、小山田氏陣営から本人を含む2人、平山氏陣営から1人が出席した。
県選管の金田尊男委員長は「明確に有効または無効と判断できる票以外はすべて抽出したため、疑問票が多くなった。納得性を高めるためにも必要な措置と判断した」と説明している。
今回の再点検は、地方選挙における票の取り扱いの重要性を改めて浮き彫りにした。今後の裁決が注目される。



