日本とフィリピン両政府は、現在の「戦略的パートナーシップ」から「包括的戦略的パートナーシップ」へと協力関係を格上げする方針を固めた。これは同盟関係を除けば、二国間関係において最も上位に位置付けられる枠組みとなる。高市早苗首相と、国賓として来日中のフェルディナンド・マルコス・フィリピン大統領は、28日に首脳会談を行い、この格上げで合意する方向だ。共同声明にその内容が明記される見通しである。
安全保障や経済での連携強化
両国は、安全保障や経済など幅広い分野で連携を強化し、東シナ海や南シナ海で軍事的威圧を強める中国に対抗する狙いがある。複数の関係者が21日、この方針を明らかにした。
日本は、シーレーン(海上交通路)の要衝に位置するフィリピンをインド太平洋地域の重要な同志国として重視している。マルコス大統領が国賓として来日するこの機会に、包括的戦略的パートナーシップを結ぶことで、両国間の強固な関係を国内外にアピールしたい考えだ。
中国へのくさび打ちの意図
外交筋は、今回の関係格上げについて「フィリピンは政権によって対中姿勢が揺れることがある。中国に寄りすぎないようにくさびを打つ意図がある」と説明した。日本政府は近年、インドネシアやベトナムといった東南アジアの同志国を中心に、包括的戦略的パートナーシップを結んでいる。



