高市早苗首相は20日、韓国・慶尚北道安東への訪問を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。19日に行われた李在明大統領との首脳会談では、中東情勢の緊迫化を受け、日韓間でのエネルギー協力強化で一致した。
エネルギー協力の具体的内容
両首脳は、原油や石油製品、液化天然ガスの相互融通を含む協力を強化することで合意。インド太平洋地域においては、石油備蓄を含むエネルギー供給の安定化に共同で取り組むことを確認した。さらに、日韓で新たに設置する「産業・通商政策対話」を通じて具体策を協議する方針だ。
「パワー・アジア」枠組みの活用
日本が打ち出した総額約100億ドルの金融支援枠組み「パワー・アジア」の下で、アジア全体の原油確保を後押しする具体化を進める。この枠組みは、エネルギー安全保障の強化を目的としている。
重要鉱物と安全保障での連携
会談では、中国によるレアアースなどの輸出規制を念頭に、重要鉱物のサプライチェーン強化に向けた協力を加速させることで一致。北朝鮮の核・ミサイル開発への対応では、日米韓3カ国で緊密に連携することを確認した。
シャトル外交の継続
安東は李氏大統領の故郷。首相は1月に地元の奈良県に李氏を迎えて会談しており、両首脳は相互往来「シャトル外交」を継続する意向を示した。



