前橋市議会、保育料半額改正案を否決 市長公約の財源問題が焦点に
群馬県前橋市議会は、3月26日の定例会本会議において、市が提出した3歳未満の第1子の保育料を半額にする条例改正案を賛成少数で否決しました。この改正案は、市長辞職に伴う1月の市長選で当選した小川晶市長が公約に掲げていた政策であり、早期実現が期待されていました。
財源の裏付け不明確が否決の要因
討論では、反対の立場の議員から「目的や財源の裏付けが不明確で、制度設計の問題も看過できない」との指摘が相次ぎました。これに対し、賛成の議員は「安定財源確保のめどは立てており、子育ての負担軽減を望む市民の切実な声に応えるものだ」と主張しましたが、議長を除いた採決では賛成11、反対26となり、改正案は否決されました。
条例改正案の内容は、第1子(0~2歳児)の保育料を半減し、その半額を市が負担するというものです。所得制限を設けずに全世帯の子育てを支援することを狙いとしており、可決されれば9月に施行する予定でした。対象となるのは約1500人で、2026年度の予算額は約2億1千万円と見込まれていました。
政治的背景と今後の展開
市議会で多数を占める自民系2会派の議員は、市長選で別の無所属新人候補を支援しており、この日の採決では、これらの会派を含む議員が条例改正案に反対しました。閉会後、小川市長は「市民の期待が大きいテーマで、早期実現ができず申し訳ない」と述べ、条例改正を目指して引き続き市議会と協議する意向を示しました。
この否決は、市長の公約と議会の多数派との間で政策実現に向けた調整が難航していることを浮き彫りにしています。子育て支援をめぐる議論は、財源確保の具体性が求められる中、今後も注目されるでしょう。



