維新市議団、吉村氏に出馬要請へ 都構想の行方
大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会代表)が推進する大阪都構想の3度目の住民投票を巡り、維新大阪市議団の竹下隆幹事長は15日、都構想の議論を進めるかどうかについて、吉村氏が来春の統一地方選で知事選か大阪市長選に立候補しない場合、「我々は(都構想に)突っ込んでいけない」と述べた。竹下氏は近く吉村氏らと会談し、去就を確認する方針で、吉村氏の返答を踏まえて都構想への対応を判断する考えを示した。
法定協議会設置議案の行方
この日、大阪市は開会初日の市議会に都構想の具体案を作成する「法定協議会」の設置議案を提出した。市議会終了後、竹下氏は記者団に対し、議案の賛否について質問を受け、吉村氏が次の知事選か市長選に立候補すれば、賛成に向けて「議員団を説得しやすい」と語った。一方で、立候補しない場合は「どういう議論になるかわからないが、各個人の判断によるかと思う」と述べ、態度を明確にしなかった。
竹下氏は近く、吉村氏、大阪市の横山英幸市長(維新副代表)の2人と市議団幹部との会談の場を設けると説明。その上で、「知事選に出てくれるのか、市長選に出てくるのか。それに近い返事をいただけたら、(都構想を)進めていかないといけない」と述べ、吉村氏の出馬が都構想推進の前提条件であることを強調した。
都構想を巡る党内の動き
都構想の賛否を問う住民投票の実施には、府市の法定協議会の設置が必要となる。議会で過半数を占める維新市議団は、これまで早期の設置には慎重な姿勢を見せており、今回の議案に賛成するかが焦点となっている。一方、吉村氏は2月の非公開の党役員会で、住民投票で可決された場合に国政に進出する意欲を示した。これに対し、党内からは「都構想は成立してからの方が大変だ」などと批判が相次いでいる。
竹下氏の発言は、吉村氏の去就が都構想の成否を左右することを示唆しており、今後の動向が注目される。



