三重県の旧知事公舎、売却手続きへ 築50年で維持費年150万円
三重県旧知事公舎売却へ 築50年で維持費年150万円

三重県の旧知事公舎、売却に向け本格手続き開始へ

三重県は、津市に所在する築約50年を経過した旧知事公舎について、売却に向けた具体的な手続きに着手する方針を明らかにしました。この公舎は老朽化が進み、現在は使用されておらず、県内各部局への活用策の募集も行われましたが、有効な提案は得られなかったとされています。

維持管理費の負担と売却の背景

県管財課によると、旧知事公舎は1978年に建設された鉄筋コンクリート造りの平屋建てです。一見勝之知事は、老朽化などを理由に2023年5月に県が借り上げたマンションへ移転しました。公舎の警備や樹木管理などに必要な維持管理費は、年間約150万円に上ります。この継続的な支出が財政負担となっていることが、売却決定の一因と見られます。

さらに、公舎周辺地域では2026年3月中に下水道の供用開始が予定されており、地価の上昇が見込まれています。この環境変化を踏まえ、県は2026年度中の一般競争入札実施を目標に掲げ、資産の有効活用を図る方針です。

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都市計画上の制約と活用の難しさ

旧知事公舎が立地する地域は、都市計画上「低層住宅の良好な環境を守るための地域」に指定されています。このため、住宅以外の用途には厳しい制限が課せられており、例えば高さ10メートルを超える建物の建設は認められません。こうした規制が、県が独自に活用策を見いだすことを困難にしていると分析されています。

県は2022年に有識者会議を設置し、公舎の保有に関する検討を重ねてきましたが、最終的に売却が最適な選択肢と判断されました。売却手続きの進展により、長年放置されてきた公有財産の処分が具体化することになります。

この動きは、地方自治体が抱える老朽化施設の管理問題と資産活用の在り方を浮き彫りにする事例として、注目を集めそうです。今後は入札条件や売却先の選定など、詳細なプロセスが注目されるでしょう。

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