尾道出身25歳がドイツで囲碁インフルエンサーに、欧州の文化発信で日欧つなぐ
尾道出身25歳がドイツで囲碁インフルエンサーに (20.02.2026)

尾道出身の25歳、ドイツで「囲碁インフルエンサー」として活躍

広島県尾道市出身の囲碁アマチュア棋士、福島あきらさん(25)がドイツに移住し、欧州の囲碁文化を発信する「囲碁インフルエンサー」として注目を集めています。福島さんは「囲碁を通して日本と欧州をつなげ、囲碁を盛り上げ、自分を育ててくれた地域に恩返ししたい」と語り、地道な活動を続けています。

囲碁との出会いとドイツ移住の決断

福島さんは7歳の時に両親から買ってもらったボードゲームセットで囲碁に興味を持ち、近くの碁会所や教室に通い始めました。地域の人々から教わりながら腕を磨き、県立尾道北高校時代には友人を誘い、廃部になっていた囲碁部を同好会として復活させました。全国高校囲碁選抜大会の女子個人戦で準優勝する実力を持ちながらも、「自分は楽しく打つ方が向いている」とプロを目指さず、立命館大学卒業後は殺虫剤メーカーに勤務しました。その後、2024年9月にドイツ西部のケルンに移住し、新たな挑戦を始めました。

ドイツでの驚きと欧州囲碁の実力

ドイツに移住後、福島さんは現地の碁会所を訪れ、カフェの中でビール片手に碁を楽しむ現地人の姿に驚きました。「日本では縁側でお年寄りが打っているイメージだけど、ドイツはカジュアルな雰囲気で、碁が日常生活になじんでいた」と振り返ります。ドイツ国内では月に4、5回程度囲碁大会が開催されており、福島さんも参加しましたが、入賞圏外に終わり、欧州囲碁の高い実力を実感しました。オランダやベルギーなどの大会にも足を運び、人気漫画「ヒカルの碁」を読んで始めた愛好家が多いことや、会社に出資を掛け合って大会を催す熱心な人々に触れ、「欧州人の囲碁愛の深さを感じた」と語ります。

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YouTubeチャンネルと活動の拡大

2024年12月、福島さんはYouTubeチャンネル「アキラの碁」を開設し、欧州の大会リポートや現地団体へのインタビュー、ドイツの文化・風習などを発信し始めました。これまでに200本以上の動画を投稿し、登録者数は2300人を超えています。さらに、2025年10月にはスポンサーを見つけ、佐田篤史七段や大川拓也四段ら関西棋院のプロ棋士と欧州の強豪棋士各5人がネット対局する団体戦を企画し、実況配信しました。日本勢が4勝1敗で勝利したものの、ポーランドの棋士が大川四段を破るなど、欧州囲碁の実力を示す結果となりました。

地域への貢献と今後の展望

福島さんは若年層に囲碁を知ってもらうきっかけとして、「ヒカルの碁」をドイツ各地の日本文化施設に寄贈する計画を進めています。また、2026年1月には地元の尾道市で開催された第50期棋聖戦七番勝負第2局に一時帰国し、大盤解説会で聞き手を務めたり、子ども囲碁大会で指導碁を打つなど、地域イベントにも貢献しました。福島さんは「囲碁はシンプルだが奥が深く、言語が違っても対局を通じて世界の人と友達になれる。地道に活動を続けて厚みを持たせ、陣地を広げたい」と囲碁用語を交えながら笑顔で語り、今後の活動に意欲を見せています。

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