岐阜市の金華山頂上にそびえる岐阜城天守閣が、2025年5月19日から2026年10月下旬までの長期にわたり休館することが決まった。耐震補強工事と展示内容の全面的なリニューアルが主な理由で、来年11月の再オープンを目標としている。また、6月中旬から来年春にかけては、外壁補修のための足場やシートが設置される予定だ。
岐阜城の歴史と現在の天守閣
岐阜城は、戦国時代の著名な武将である斎藤道三や織田信長にゆかりのある城として知られている。現在の天守閣は1956年に建設されたもので、鉄筋コンクリート造りの3層4階構造を有し、高さは約18メートル。1階から3階までは展示施設、4階は展望台として利用されている。2024年には累計来館者が1600万人を突破し、多くの観光客に親しまれてきた。
耐震診断の結果と今後の方針
岐阜市によると、2018年度に実施された耐震診断で、震度6強から7程度の地震が発生した際に天守閣が倒壊や崩壊する恐れがあることが判明した。この結果を受け、市は歴史的価値を考慮し、往時の姿を忠実に復元するための資料が乏しいことから、既存の天守閣を補強して残す方針を決定した。
改修後の展示内容
改修後の天守閣では、歴代城主の歴史を拡張現実(AR)技術を活用して紹介するなど、展示内容が一新される予定だ。また、天守閣近くの岐阜城資料館は既に工事中で、改修後は休憩所として活用される計画となっている。
工事期間中のアクセス情報
金華山の麓と山頂近くを結ぶロープウエーは、工事期間中も通常通り運行される。さらに、天守閣付近の展望レストランや金華山展望台も営業を継続するため、観光客は引き続き金華山の景色を楽しむことができる。



