北大西洋条約機構(NATO)は21日、スウェーデン南部のヘルシングボリで外相理事会を開幕した。会合は22日までの日程で、トランプ米政権からはルビオ国務長官が22日の会合に出席する予定だ。トランプ政権は昨年12月と今年2月の閣僚理事会に閣僚を派遣せず、NATO軽視の姿勢を鮮明にしてきた。しかし今回は7カ月ぶりに閣僚を送り込むこととなり、その背景に注目が集まっている。
米国の不満とNATOの対応
ルビオ氏は21日、記者団に対し、イラン攻撃でNATO加盟国の支援が得られていないことに「大変憤っている」と不満を表明した。また、封鎖状態が続くホルムズ海峡を巡り、NATOのグリンコウィッチ欧州連合軍最高司令官は19日、NATOとしての対応を考慮中としながらも「政治的決断がなされるまでは、計画立案はない」と述べていた。
欧州防衛における米国のスタンス
欧州防衛をめぐっては、米国は欧州諸国がより大きな役割を担うべきと主張している。有事の際に10日以内に10万人の動員から始まる即応態勢の枠組み「NATO兵力モデル(NFM)」でも、米国は関与を縮小する方針とみられている。今回のルビオ氏の出席が、こうした米国の姿勢に変化をもたらすのか、注目される。



