東武宇都宮駅に顔認証改札機導入、大手私鉄初「顔パス」でスムーズ通過
東武宇都宮駅に顔認証改札機 大手私鉄初

東武鉄道は22日、栃木県宇都宮市の東武宇都宮駅に顔認証機能を内蔵した自動改札機を導入すると発表した。27日から運用を開始し、ICカードなどをタッチせずに「顔パス」で立ち止まらずに通過できるようになる。同社によると、内蔵型の顔認証機導入は大手私鉄で初めてとなる。

顔認証専用レーンを設置、4台のカメラで認証

同駅の5列ある自動改札レーンのうち、1列を顔認証専用とする。自動改札機の進行方向右側の中央と奥に認証用カメラを配置し、両方向で計4台を内蔵。複数人が並んで通過しても対応可能だという。対象は18歳以上の定期券利用者で、東武鉄道と日立製作所が開発した生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」への顔情報登録が必要となる。

従来のタブレット式から改良、スムーズな通過を実現

東武鉄道は昨年11月、同駅を含む東武宇都宮線の12駅にタブレット式の顔認証システムを導入していた。改札前に置かれたタブレットの前で1~2秒間撮影して認証する方式だったため、立ち止まる必要があった。今回導入する内蔵改札機は、よりスムーズに通過でき、混雑緩和につながるほか、タブレットを置くスペースが不要で駅に導入しやすくなる。同社は従来型の自動改札機に顔認証機能を後付けするシステムの開発も進める方針だ。

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実証場所に選ばれた東武宇都宮駅の特徴

東武宇都宮駅は1日平均乗降数が約8600人で、通勤定期利用者は約2500人。乗り換えのない終着駅であり、規模が適しているため実証場所に選ばれた。東武宇都宮線の他の11駅は引き続きタブレット式の利用を続ける。

東武鉄道お客様サービス課の加藤夏樹課長補佐は「両手に荷物を持ちながら、ICカードを出さずに通過できるのはメリットになる。スムーズに認証できるか確認し、エリアを限定しながら他の路線に広げていきたい」と話している。

他社の顔認証改札サービスとの比較

顔認証の改札サービスは、昨年3月に大阪メトロが万博開催に合わせて1日乗車券などの企画乗車券購入者向けに導入。京成電鉄は上野・日暮里と成田空港を結ぶスカイライナーで、タブレット型の顔認証を提供している。東武鉄道の内蔵型改札機は、これらのサービスと比較しても利便性が高く、今後の展開が注目される。

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