着せ替え人形「リカちゃん」がこの春、2度目の全米デビューを果たした。40年以上前に初めて米国に進出した際は、不動の人気を誇る「バービー」の前に撤退を余儀なくされた。しかし、今度は「だからこそ商機がある」と、リカちゃん側は勝機を見いだしている。
日本文化を武器に米国市場へ
米国でリカちゃんは「Licca」と名乗り、3月下旬から100以上の玩具店で販売を開始した。発売元のタカラトミーによると、人気アニメ「葬送のフリーレン」やサンリオの「マイメロディ」とのコラボ衣装、着物や学生服など、日本文化を強く打ち出した戦略が功を奏している。すでに販売計画を20%上回る好調な売れ行きを見せており、近くカナダへの進出も予定している。
初の米国進出は失敗に終わる
1967年に誕生したリカちゃんは、時代の流行に合わせて顔やスタイルを変え、現在は4代目にあたる。初めて太平洋を渡ったのは2代目で、1980年ごろに米国で「LISA」として販売された。発音しやすいように名前をアレンジしたが、バービーとの直接対決に敗れ、撤退を余儀なくされた。
バービーとの差別化が鍵
タカラトミーは、今回の再進出ではバービーとの差別化を徹底。バービーが米国文化を象徴するのに対し、リカちゃんは日本の伝統やポップカルチャーを前面に押し出すことで、ニッチな市場を開拓している。また、コラボレーション商品や限定アイテムを投入し、コレクション需要も喚起している。
好調な売れ行きと今後の展開
現在の売れ行きは計画を上回り、タカラトミーは増産を検討している。カナダ進出に加え、将来的には欧州市場も視野に入れている。リカちゃんは、バービーが支配する米国市場で、日本文化の魅力を武器に新たな地位を築こうとしている。



