濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」主演2人に女優賞 カンヌ国際映画祭で日本人初の快挙
濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」主演2人が女優賞 カンヌ

第79回カンヌ国際映画祭は23日夜(日本時間24日未明)、濱口竜介監督(47)の日仏など合作「急に具合が悪くなる」に主演したビルジニー・エフィラさん(49)と岡本多緒さん(41)を女優賞に選び、閉幕した。日本人が女優賞を獲得するのは初めての快挙となる。

日本人初の女優賞受賞

これまで日本人の男優賞受賞は、2004年の「誰も知らない」(是枝裕和監督)の柳楽優弥さんと、23年の「PERFECT DAYS」(ビム・ベンダース監督)の役所広司さんがいる。今回、女優賞に輝いたのは、濱口監督作品で共演したエフィラさんと岡本さんの2人。最高賞パルムドールはクリスティアン・ムンジウ監督の「フィヨルド」が受賞した。

作品の舞台と内容

「急に具合が悪くなる」はパリが舞台。郊外の介護施設の施設長であるマリー=ルー(エフィラ)と、がん闘病中で舞台演出家の日本人・真理(岡本)が出会い、似た名前に導かれ、対話を通して深まる交流を描く。フランス語と日本語を交えた2人の演技は、公式上映直後から絶賛の声が相次いだ。

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エフィラさんの経歴

エフィラさんはベルギー出身。テレビ司会者からキャリアをスタートし、フランス語圏では広く知られるタレントに。コメディー映画に出演後、ジュスティーヌ・トリエ監督の「ヴィクトリア」「愛欲のセラピー」などで評価され、主演作「ベネデッタ」で世界的俳優として認知された。

岡本多緒さんの経歴

岡本さんは千葉県出身で、14歳でモデルデビュー。「TAO」の名で世界で活躍。13年のハリウッド作品「ウルヴァリン:SAMURAI」出演以降、俳優としても活動している。

原作と濱口監督の手腕

「急に具合が悪くなる」の原作は、がんに侵された哲学者・宮野真生子さんと医療現場の調査を重ねた人類学者・磯野真穂さんの往復書簡からなる同名著書。濱口監督がこれを大胆に翻案し、劇映画に仕上げた。

濱口監督のカンヌ受賞歴

濱口監督作品のカンヌ映画祭受賞は、21年に脚本賞を受けた「ドライブ・マイ・カー」に続き2作目。3大映画祭では、ベルリン国際映画祭の審査員大賞「偶然と想像」から4作連続で主要賞を獲得している。

日本公開情報

「急に具合が悪くなる」の日本公開は6月19日。映画ファンの注目を集めている。

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