紙の電話帳「タウンページ」が3月末で発行終了、136年の歴史に幕
NTT東日本とNTT西日本が発行する紙の電話帳「タウンページ」が、今月末をもって発行を終了します。インターネットやスマートフォンの普及により、冊子で電話番号や住所を調べる人が減少したことが背景にあり、136年にわたる長い歴史に幕を下ろすことになりました。
最終版の表紙には感謝のメッセージ
タウンページ最終版の表紙には、「大変長らくのご愛顧、誠にありがとうございました」という感謝のメッセージが記されています。黄色い表紙で多くの人に親しまれてきた地域ごとの電話帳は、地元の企業や飲食店の連絡先を掲載し、生活に密着した存在として機能してきました。
発行部数の減少と赤字の拡大
タウンページの発行部数は、ピークだった2005年度の6310万部から、2024年度には2115万部にまで減少しています。近年では年間数十億円規模の赤字が発生しており、デジタル化の流れの中で存続が困難な状況が続いていました。
136年の歴史を振り返る
タウンページの源流は、1890年に電話開通に合わせて逓信省が発行した「電話加入者人名表」にまでさかのぼります。1983年に現在の名称となり、地域社会の情報源として長年にわたり利用されてきました。
デジタル版への移行を促進
NTT東西は今後、インターネット版の「iタウンページ」の利用を促す方針です。iタウンページでは、特定の地域だけでなく全国の情報を検索できるほか、AIを活用した検索機能も搭載されており、利便性が向上しています。
関連サービスの終了も相次ぐ
NTTは、個人の電話番号や住所を掲載した「ハローページ」の発行を2023年2月に終了しています。また、「104」の電話番号案内サービスも2026年3月末で終了する予定であり、電話関連のアナログサービスが次々と姿を消しています。
タウンページの終了は、デジタル技術の進展が社会の情報取得手段を大きく変えたことを象徴する出来事と言えるでしょう。多くの人々に親しまれてきた黄色い電話帳は、時代の変化の中でその役割を終えることになります。



