タウンページ、135年の歴史に幕 NTTが31日に紙媒体の提供終了
NTT東日本とNTT西日本は3月31日、紙の電話帳「タウンページ」の提供を終了する。地域の企業や店舗の住所、連絡先を業種別に網羅したこの冊子は、長年にわたり日々の暮らしやビジネスを支えてきた。しかし、スマートフォンの普及やインターネット検索の多様化により需要が大きく減少し、明治時代から続く135年以上の歴史に幕を下ろすこととなった。
明治時代に起源、著名人の連絡先も掲載
タウンページの起源は1890年、日本で初めて電話が開通した際に発行が始まった「電話加入者人名表」にまでさかのぼる。当初は企業や官公庁だけでなく、大隈重信ら政財界の著名人の連絡先も掲載されていた。戦後の1951年には職業別と人名別の二つに分かれ、1983年には職業別を「タウンページ」、人名を五十音順に並べた電話帳を「ハローページ」とする愛称が定められた。ハローページは既に2023年に発行を終えている。
発行部数が激減、デジタル化の波に押される
2005年度には約6310万部だったタウンページの発行部数は、スマートフォンの急速な普及や固定電話契約の減少に伴い、2024年度には約2115万部まで落ち込んだ。この急激な減少が、紙媒体の提供終了を決定づける要因となった。一方、インターネット上の「iタウンページ」は引き続きサービスを継続する。また、有料の番号案内サービス「104番」も3月末で提供を終了する予定だ。
タウンページは、地域社会の情報インフラとして長年親しまれてきたが、デジタル技術の進展によりその役割を終えつつある。この終焉は、情報アクセス手段の大きな転換点を象徴する出来事として、多くの人々に感慨を呼び起こしている。



