富士山静岡空港と札幌(新千歳)、沖縄(那覇)を結ぶ全日本空輸(ANA)の2路線が30日、最後のフライトを迎えた。両路線は2009年6月の開港に合わせて就航し、17年間で計約190万人が利用した。10月からは運休となるが、再開の見通しは立っておらず、事実上の撤退となる。
約150人が最終便を見送る
静岡空港ではANAのスタッフや空港職員ら約150人が、横断幕やメッセージを掲げ、手を振りながら札幌行きの最終便を見送った。搭乗者には記念品のタオルやステッカー、手書きのメッセージが配られた。
札幌行きの最終便に搭乗した島田市の引水稔さん(64)は、ANAスタッフをねぎらうメッセージ入りのうちわを持参。「カウンターの前を通るだけで手を振ってくれる」と感謝した。那覇便に乗った山形県天童市の阿部一幸さん(63)は静岡路線について「富士山を間近に見られる魅力があった」と惜しんだ。
17年間の利用実績と今後の見通し
両路線は開港と同時に就航し、地域の空の玄関口として親しまれてきた。しかし、利用状況や経営環境の変化などから、10月以降の運休が決まった。
再開の見通しは立っておらず、事実上の撤退となる。静岡県内の利用者からは惜しむ声が上がっている。