仕事か、家族か、はたまた社会貢献か。これから自分がどんなキャリアを形成すべきかという悩みは、今も昔も変わりません。そんな迷える働き手を積極的に支援しようとする動きが最近、労働組合で盛んになっています。
カードゲームで価値観を共有
20代から50代までの男女7人。所属は営業や生産現場など、勤務先は北海道に東京、大阪といった感じでバラバラな彼らが昨年12月中旬、静岡県富士宮市の高原に1泊2日で集まった。
雪帽子もまだ小さい富士山に見守られながら、全員で取り組んだのがカードゲームだ。バイタリティー、バランス、成長、努力などと書かれた60種類のうち手元に残した5枚が、その人にとって大事な価値観を表す。「あなたは人との関係性を大事にしたいんだ」。参加者は各自のキャラクターの理解を自他ともに深めていった。
労組がキャリア自律を支援する理由
酒類大手キリングループの労組が開いた「キャリ活」合宿だ。組合員がこれからのキャリアを描き、それに向かって行動できるよう支援しようと、2024年にスタートした。
働く人全体の賃金や労働条件の改善に取り組んできた労働組合が、なぜ一人ひとりのキャリア自律を手助けするようになったのか。その理由を求めて、続く記事では保険大手の労組などの個別事例をさらに掘り下げます。
2年目の今回は組合員約45…この記事は有料記事です。残り3250文字