トライアルHD、デジタル活用で成長加速 連結売上高1兆6300億円目標を設定
九州を地盤とするディスカウント店運営のトライアルホールディングス(HD)は、2027年6月期から3年間の中期経営計画を発表しました。この計画では、デジタル技術を駆使した小型店舗や、傘下の大手スーパー西友との共同店舗の出店を積極的に推進し、最終年度となる2029年6月期の連結売上高を1兆6300億円に引き上げる目標を明らかにしました。
小型店「トライアルGO」を3年で100店新規出店
計画の中心となるのは、顔認証決済システムなどを備えた小型店「トライアルGO」の拡大です。今後3年間で100店舗を新規出店し、現状の約3倍に増やす方針です。これにより、都市部での利便性向上と売上拡大を図ります。
また、郊外型店舗として「スーパーセンター」ブランドも35店舗を新たにオープンさせる予定です。これらは地域に根ざした大型店として、顧客基盤の強化を目指します。
西友との共同店舗「トライアル西友」で売上急伸
西友ブランドの店舗では、主に関東地域にある大型店73店舗のうち30店舗を新業態「トライアル西友」に転換します。昨年11月に東京都小平市で改装オープンした1号店「花小金井店」では、2か月間の売り上げが前年同期比で約40%増加し、好調なスタートを切りました。この成功を受けて、共同店舗の展開を加速させる方針です。
連結売上高の内訳と営業利益目標
トライアルHDは、西友の買収効果により、2026年6月期の連結売上高を前期比64.5%増の1兆3225億円と予想しています。2029年6月期の目標売上高1兆6300億円の内訳は、トライアルブランドで1兆円超、西友で5800億円と設定されています。
さらに、本業の収益力を示す連結営業利益の目標も640億円と、現状から大幅に拡大させる計画です。これにより、業界での競争優位性の確立を目指します。
社長コメントと中間決算の概要
東京都内で行われた記者会見で、永田洋幸社長は「規模拡大を通じて、業界での優位性をしっかりと築いていきたい」と意気込みを語りました。また、合わせて発表された2025年12月中間連結決算では、売上高が前年同期比67.0%増の6741億円となりましたが、最終利益は33.8%減の40億円でした。これは、出店拡大に伴う投資が影響したものと見られます。
トライアルHDは、デジタル革新と店舗ネットワークの拡充を両輪に、さらなる成長を追求していく姿勢を明確にしました。



