アクアマリンパークウエアハウスが破産手続き開始、負債総額は約3億円に
信用調査会社の東京商工リサーチいわき支店などによると、福島県いわき市小名浜のアクアマリンパーク内で弁当販売や施設運営を手掛けるアクアマリンパークウエアハウスは、地裁いわき支部から破産開始決定を受けたことが明らかになった。この決定は9日付で、同社は23日までに手続きを進めている。負債総額は約3億421万円に上り、経営の行き詰まりが浮き彫りとなった。
地元経営者による設立と震災の影響
同社は地元の経営者らによって2006年に創設され、2008年には「潮目の駅小名浜美食ホテル」をオープンさせた。当初は地元の飲食店など10店舗が出店し、一定の施設来客数を維持していたが、2011年の東日本大震災による津波で建物が全壊する大きな打撃を受けた。再建後は弁当事業を開始し、売り上げをある程度確保したものの、施設への来店者が伸び悩み、利益の確保に苦戦を強いられた。
債務超過の拡大と事業継続断念
経営状況は年々悪化し、2024年5月期には約20万円の赤字、2025年5月期には約900万円の赤字を計上するなど、債務超過が拡大していた。こうした状況を受け、同社は事業の継続を断念する決断に至った。ただし、「潮目の駅小名浜美食ホテル」の営業自体は継続されており、地域への影響を最小限に抑える方針が示されている。
この破産手続きは、地方経済における中小企業の経営難を象徴する事例として注目を集めており、震災からの復興過程での課題も再認識させる結果となった。関係者によれば、今後は債権者との調整や資産整理が進められる見込みだ。



