高市早苗首相は22日夜、首相官邸で日本銀行の植田和男総裁と会談した。会談後、植田氏は記者団の取材に応じ、首相から「政府・日銀のアコード(政策協定)に沿って、政権が進める物価高対策や危機管理投資、成長投資といった取り組みについて理解した上で、日銀として適切な政策を実行してほしい」と求められたことを明らかにした。
会談の背景と内容
この日の会談は、経済財政諮問会議に先立って行われた。首相と植田氏の直接会談は、今年2月16日以来となる。植田氏は会談について、「中東情勢を踏まえ、経済、物価、マーケット情勢について互いに意見交換した。その中で、私どもの金融政策の考え方についても説明させていただいた」と述べた。
利上げ観測に関する言及
市場では、日銀が6月15、16日に開く金融政策決定会合で利上げに踏み切るとの観測が高まっている。しかし、植田氏は「そういう具体的な話は特にしなかった」と述べ、利上げに関する直接的な議論は行われなかったことを示唆した。首相からは「政府の経済対策の諸側面について色々話があった」という。
今後の連携方針
植田氏は金融政策について、「(政府と)今後とも十分な意思疎通を図っていきたい。その点についてはお互いに一致している」との考えを示した。その上で、「様々な側面について有益な意見交換ができた」と述べ、政府との協調姿勢を強調した。



