アサヒグループHD、システム障害で決算発表が大幅遅延 2025年1~9月期は純利益26%減
アサヒグループホールディングスは3月10日、深刻なシステム障害の影響により公表を延期していた2025年1~9月期の連結決算をようやく発表しました。当初は昨年11月に公表予定でしたが、約4カ月もの遅れが生じる事態となりました。
売上収益は微減、純利益は大幅減益
今回発表された業績内容は以下の通りです。
- 売上収益:前年同期比0.6%減の2兆1548億円
- 純利益:前年同期比26.2%減の1028億円
売上収益はほぼ横ばいながらも、純利益が4分の1以上減少する大幅な減益となりました。この結果について、同社は昨年9月29日に発生したシステム障害が事業利益ベースで約1%の減益要因となったと説明しています。
システム障害の影響は継続中
問題のシステム障害は昨年秋に発生し、決算処理に深刻な遅延をもたらしました。アサヒグループは障害の影響を「精査中」としており、その全容はまだ明らかになっていません。
さらに、同様に発表が遅れている2025年12月期の業績予想については、障害発生前の8月に開示した数字を据え置く方針を示しました。これは障害の影響が完全に把握しきれていない現状を反映した判断と見られます。
今後の課題と対応
約4カ月にわたる決算発表の遅延は、投資家や市場関係者にとって情報開示の透明性に関する懸念材料となりました。アサヒグループはシステム障害の根本原因の究明と再発防止策の徹底が急務となっています。
今回の決算遅延は、大企業におけるITシステムの脆弱性が経営に与える影響の大きさを改めて浮き彫りにしました。同社は今後、システム強化と早期復旧体制の構築に力を入れる必要があるでしょう。



