神奈川の老舗魚介類卸「三徳」が破産 負債27億円で事業拡大も資金繰り悪化
神奈川の魚介類卸「三徳」が破産 負債27億円 (11.03.2026)

神奈川の老舗魚介類卸「三徳」が破産 負債27億円で事業拡大も資金繰り悪化

東京商工リサーチの発表によると、神奈川県横浜市金沢区に本社を置く魚介類卸売会社「三徳」が、横浜地裁から破産開始決定を受けた。この決定は3月2日付で、同社の負債総額は昨年9月期の決算時点で約27億円に上ることが明らかになった。

設立から半世紀 貝類加工を主力に展開

三徳は1974年に設立され、魚介類の卸売業者として長年にわたり事業を展開してきた。特にアサリ、シジミ、ハマグリといった貝類の加工と卸売を主体とし、首都圏や上信越地方のスーパーマーケットやレストランなどを主要顧客としていた。売上高は10億円から20億円の範囲で推移し、一定の市場地位を築いていた。

しかし、同社は以前から採算面での課題を抱えており、10年以上前から債務超過状態に陥っていた。この状況は、業界全体の競争激化や原材料価格の変動など、外部環境の変化にも影響を受けたものと見られる。

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代表交代が続き体制が不安定に

2020年には代表者が交代し、その後、卸売事業の拡大を図るなど経営改革に取り組んだ。しかし、これらの施策は業績の改善につながらず、資金繰りが逼迫する事態を招いた。昨年には再び代表者が交代するなど、経営体制が揺らぎ、今年に入ってからは営業活動が確認できない状況が続いていた。

こうした中、債権者から破産の申し立てが行われ、今回の破産開始決定に至った。同社の事業停止は、地域の食品流通網にも一定の影響を与える可能性が指摘されている。

今後の展開と業界への影響

三徳の破産は、魚介類卸売業界における経営環境の厳しさを浮き彫りにした。特に中小企業では、資金調達の難しさや市場競争の激化が経営を圧迫するケースが増えている。専門家は、持続可能なビジネスモデルの構築と財務体質の強化が急務だと指摘している。

今後、破産手続きが進む中で、債権者への弁済や従業員の処遇などが焦点となる。地域経済への波及効果も注視されるが、現時点では詳細な情報は限られている。関係者は、早期の解決を期待している。

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