LINEヤフーは14日、グルメサイト「食べログ」を運営するカカクコムに対して、株式公開買い付け(TOB)の再提案を行ったと発表した。今回の再提案では、1株あたりの買収価格を従来の3000円から3232円に引き上げ、約7%の増額となる。この動きは、スウェーデンの投資ファンドEQTが12日に公表したTOBに対抗するものである。
TOB再提案の背景
カカクコムを巡っては、EQTが1株3000円でのTOBを実施し、株式の非公開化を目指す方針を示していた。カカクコムはこれに賛同を表明しており、EQTの提案は生成AIなどへの投資に注力する狙いがあるとみられる。LINEヤフーは、この提案に対抗する形で再提案を行い、買収総額は約5900億円規模に達する見通しである。
カカクコムの対応方針
カカクコムは公表資料の中で、EQTからの提案額よりも2%以上(3060円)を上回る対抗的な提案があった場合、方針を変更または撤回する可能性があると明記している。LINEヤフーの再提案額は3232円であり、この条件を満たしているため、カカクコムの姿勢が注目される。
LINEヤフーは、今回の再提案を通じて、カカクコムの経営権を獲得し、両社のシナジー効果を最大化することを目指している。特に、グルメサイト事業とLINEヤフーのデジタルプラットフォームを組み合わせることで、新たな価値創造を図る考えだ。
一方、EQTは12日にTOBの実施を公表したばかりであり、今後の動向が注目される。両者の買収合戦は、日本のIT業界における大型M&Aとして、市場関係者の関心を集めている。



