マツダはエンジン車の脱炭素化に向けた取り組みを広げている。電気自動車(EV)の普及が進むなか、バイオ燃料や二酸化炭素(CO2)回収技術の実用化を通じ、脱炭素の選択肢を増やす狙いだ。
本社工場で微細藻類を培養
マツダの本社工場(広島市)にある自社発電所近くに、約1千リットルの水槽(縦5メートル、横1.5メートル)が二つ設置されている。この中で培養されているのは、微細藻類「ナンノクロロプシス」。光合成で成長し、体内にディーゼルエンジン車の燃料である軽油の代替燃料となる油脂をためる。2023年から安定的な培養に向けた研究を続けている。
2週間の培養で、水槽ひとつあたり約3リットルのバイオ燃料ができる。バイオ燃料は脱炭素燃料のひとつ。クルマの走行時にCO2は出るが、藻類が光合成でCO2を吸収しており、トータルでみれば、軽油よりCO2を減らせる。
商用化に向けた課題
ただ、商用化には、燃料メーカーなどとの連携やコスト削減が課題となる。マツダは普及を見据えた実証実験も進めており、脱炭素技術の選択肢を広げることで、エンジン車の将来像を模索している。



