JDI、茂原工場を新光電気に売却へ 先端半導体パッケージ工場に
JDI、茂原工場を新光電気に売却へ 先端半導体パッケージ工場に

経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)は30日、昨年11月に生産を終了した茂原工場(千葉県茂原市)を、半導体パッケージなどを手がける新光電気工業(長野市)に売却すると発表した。売却額は非公表。譲渡益の514億円を特別利益として2027年3月期決算に計上する。

主力拠点だった茂原工場

茂原工場は、米アップルのiPhone向け液晶パネルを生産するJDIの主力拠点だった。2026年3月期まで12年連続の最終赤字が続くなか、経営資源や資産を有効に活用するため、茂原工場の売却先を探してきた。

明間純社長は「構造改革の大きな節目」と説明。「財務基盤は大きく改善し、得られる経営資源を将来の成長に向けた取り組みに振り向け、持続的な企業価値向上を目指す」とコメントした。

引き渡しは2027年3月末

引き渡しは2027年3月31日の予定で、売却対象には工場に隣接する茂原物流センターの土地と建物も含む。工場の一部は新光電気工業から半導体基板メーカーのFICT(長野市)に譲渡され、両社で先端半導体向けのパッケージ工場として活用するという。

JDIは2012年、経済産業省所管の官民ファンドの支援のもと、電機大手3社の液晶事業を統合して発足した。「日の丸液晶」として期待を集め、2014年に上場した。しかし、韓国や中国勢との競争激化や市場の変化に対応しきれず、経営不振が長期化。構造改革や新株予約権の行使による資金調達などを通じ、経営の立て直しを進めている。