建設業の「見て覚えろ」が限界に デジタルで人材育成の変化
建設業の「見て覚えろ」が限界に デジタルで人材育成の変化

建設業界で人手不足が深刻化する中、若手の人材育成の方法が変わり始めている。「時間をかけて見て覚える」という従来の習慣では限界に来ており、仕事内容を標準化、体系化することで、短期間で身につける方法が模索されている。さらにデジタル技術によって少ない人数での効率的な工事が可能になってきたことで、現場で求められる技術や人材も変わりつつある。

建設業の就業者はピーク時の約7割に減少

日本建設業連合会によると、建設業の就業者は2025年で478万人で、ピークだった1997年の685万人の約7割まで減少した。しかも年齢構成は55歳以上が約37%を占める一方、29歳以下は約11%に過ぎない。

今後10年で熟練工が一斉に現場を引退し、「技術を教えられる人」が急速に失われていくことは確実だ。

時間外労働の上限規制で育成時間の確保が困難に

加えて、24年4月から建設業にも時間外労働の罰則付き上限規制が適用され、これまで残業時間を利用することが多かった「現場で背中を見せながら教える」時間が確保しにくくなった。