建設業界の女性活躍を若い世代へ「けんせつ姫」第6号が発刊
建設業界で働く女性たちの姿を収めた無料冊子「けんせつ姫」の第6号(A4判、31ページ)がこのほど発刊されました。男性職場というイメージが強い業界において、頑張る女性たちが「けんせつ姫」と呼ばれる輝く存在になることを願い、千葉県船橋市三咲の土佐工業が製作を手掛けています。
中高生向けに編集方針を刷新
土佐工業の柴田久恵社長(53)と女性スタッフ5人は、船橋市役所を訪れ、松戸徹市長に対して第6号の発刊を報告しました。柴田社長は「第6号は特に中高生にも分かりやすく伝わるよう編集内容を工夫しました」と説明し、若い世代への情報発信に力を入れたことを強調しました。
冊子は2018年2月に創刊され、これまでに第2号から第5号を2019年、2020年、2023年、2025年に発行してきました。全国で活躍する現場監督、施工管理者、建築士、大工などの女性たちを取材し、発行後は工業系の大学や高校、専門学校などにも積極的に送付しています。
教育現場からの声を反映
柴田社長は昨年8月、長野県で開催された「全国高校土木教育研究会(全国大会)」に登壇し、冊子に登場する高校生を募集しました。その際、出席した教員からは「高校進学を控えた中学生にも理解しやすい内容にしてほしい」や「工業高校を選択する生徒が減少している」といった切実な声が寄せられ、これらの意見が第6号の製作に大きく反映されました。
今回の第6号では、福島県や栃木県などの高校4校と大学1校(2コース)、企業3社を収録。高校生や実際に働く女性たちの思い、具体的な仕事内容などを豊富な写真とともに紹介しています。表紙もこれまでの作業着姿で働く女性から、山梨県の工業高校で学ぶ男女の生徒たちに変更され、より若い世代に親しみやすいデザインとなりました。
建設業の多様性と魅力を発信
冊子作りについて柴田社長は「建設業は29種類に区分されるなど、実に多様な仕事や魅力があることも積極的に紹介しました」と語ります。少子化が進む中、建設業界で働く人口の減少を危惧しながらも、「企業と学校との連携が非常に重要だと考えています」と述べ、教育機関との協力の必要性を訴えました。
第6号は1万5千冊を製作し、今後も全国の学校や関係機関に配布される予定です。建設業界の未来を担う若者たちに、業界のリアルな姿と可能性を伝える取り組みが、今後さらに広がることが期待されます。



