地震大国・日本の高度な耐震技術を学ぼうと、米国ミシガン州立大学の学生33人が14日、東京都千代田区飯田橋にある大手設計事務所「日建設計」東京本社を訪問しました。学生たちは、耐震構造、制震構造、免震構造に関する講義を受講し、実際に模型や仮想現実(VR)を用いた体験を通じて、日本の地震対策の最先端を学びました。
プログラムの概要
今回の訪問は、ミシガン州立大学が主催する日韓の企業訪問プログラムの一環として実施されました。構造設計者の福島孝志さん(47)が講師を務め、建物の模型を揺らして「大破」「軽微な被害」などの被害度を総合判定するシステムを紹介。学生たちは、地震に対する建物の応答を視覚的に理解できるこのシステムに強い関心を示しました。
体験学習の内容
学生たちは、VRゴーグルを着用し、動く椅子に座って、マグニチュード7級の首都直下地震を想定した揺れを体験しました。この体験では、耐震構造と免震構造の違いを体感できるよう設計されており、免震構造の優れた制振効果を実感することができました。
学生の感想
ミシガン州立大学1年のアジャ・マッコイさん(18)は「柱の下にクッションを入れた構造の揺れがよりソフトで、免震構造の効果がよく分かりました」と語りました。また、同大学院1年のジャスティン・アリソンさん(23)は「地震が多いカリフォルニアなど海外でも、この技術が広く活用されるといいですね」と期待を述べました。
耐震・制震・免震構造の違い
講義では、一般的な建物で採用される「耐震構造」(柱や梁、壁で地震に耐える方式)に加え、建物内部に揺れを抑える部材を組み込む「制震構造」、そして建物と地盤の間に免震装置を設置して揺れを吸収する「免震構造」の三つの方式が詳しく解説されました。学生たちは、それぞれの構造の仕組みや適用例について理解を深めました。
今回の訪問は、日本の防災技術に対する海外からの関心の高さを示すものであり、今後の国際的な技術交流の促進につながることが期待されます。



