香港のガソリン価格が1リットル600円を突破、EVへの買い替え需要が急増
2026年3月31日、香港では中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が影響し、ガソリン価格がさらに上昇している。店頭での販売価格は1リットル当たり30香港ドル(約600円)を超えており、世界で最も高い水準となっている。
ガソリン価格高騰の背景と要因
香港のガソリン価格が高い理由は、輸入に依存していることに加え、環境保全のための税金が1リットル当たり約6香港ドル課されていることにある。さらに、給油所の用地代が高いことも価格に転嫁されており、これらの要素が相まって価格を押し上げている。
具体的には、香港島のワンチャイ(湾仔)地区の給油所では、3月31日時点でレギュラーガソリンが1リットル32.19香港ドルで販売されており、昨年末と比較すると約100円の値上がりとなっている。
EV買い替え促進策の最終日に殺到する市民
香港政府は、ガソリン車から電気自動車(EV)への買い替えを促進する政策を実施しており、その期間が3月31日で終了することから、多くの市民が最終日に駆け込む形で乗り換えを希望している。
自動車販売会社のインチケープによれば、販売店では売り切れが続出し、試乗車を購入する客も現れるなど、需要が急増している。売り上げは通常の2倍から3倍に増加したという。
米国によるイラン攻撃の可能性が高まる中東情勢は、皮肉にもEVへの買い替えを後押しする追い風となっている。市民の間では、ガソリン価格のさらなる上昇を懸念し、早期の乗り換えを選択する動きが広がっている。
今後の見通しと影響
この状況は、香港の自動車市場に大きな変化をもたらす可能性がある。EVへの移行が加速することで、環境負荷の低減が期待される一方、ガソリン価格の高騰が続けば、市民の生活コストへの影響も懸念される。
政府の政策終了後も、EV需要が持続するかどうかは、今後の原油価格動向や中東情勢の展開に大きく依存するとみられている。



