円安が一時160円台に、1年8カ月ぶりの水準 中東情勢と原油高が影響
円安が一時160円台、1年8カ月ぶり 中東情勢と原油高が影響

円相場が1年8カ月ぶりに160円台を突破、市場に緊張走る

2026年3月27日、米ニューヨーク外国為替市場において、対ドル円相場が大きく円安方向に動き、一時的に1ドル=160円台をつけました。これは2024年7月以来、約1年8カ月ぶりの円安ドル高水準となります。市場関係者の間では、政府と日本銀行による為替介入への警戒感が急速に高まっています。

中東情勢の緊迫化が「有事のドル買い」を加速

今回の円安進行の主な要因として、中東情勢の緊迫化が挙げられています。イランが停戦交渉に対して消極的な姿勢を示しているとの見方や、トランプ米政権が中東への米軍増派を進めていることなどから、地政学的リスクへの懸念が根強く残っています。こうした状況下で、基軸通貨であるドルが安全資産として買われる「有事のドル買い」が市場で進行しました。

原油価格高騰が日本の貿易赤字懸念を煽る

さらに、エネルギー価格の上昇も円売り圧力に拍車をかけています。原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格は、3月26日に1バレル=90ドル台の高値で推移しました。この原油高により、日本の貿易赤字が拡大するとの観測が広がり、それが円売りを誘発する一因となっています。エネルギー輸入コストの増加が、日本経済の景気減速懸念を強めているのです。

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為替介入への警戒感が市場を覆う

円相場が節目の160円を突破したことを受け、市場では政府・日本銀行による為替介入に対する警戒が強まっています。昨年10月初めには1ドル=147円台だった円相場が、短期間でこれほどまでに円安に振れた背景には、高市早苗首相が率いる自民党政権下での財政政策や、国際的な経済環境の変化も影響していると見られます。今後の動向次第では、当局が市場に介入する可能性も否定できず、投資家の神経を尖らせています。

総じて、今回の円安進行は、中東情勢や原油価格といった外部要因に加え、国内の経済指標への懸念が複合的に作用した結果です。市場は今後、為替介入の有無や、それに伴う政策対応に注目を集めることになるでしょう。

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