NY株続落、289ドル安 原油相場上昇で投資家がリスク回避強める
2026年3月12日 – ニューヨーク株式市場で11日、ダウ工業株30種平均が続落し、前日比289.24ドル安の4万7417.27ドルで取引を終えた。緊迫した中東情勢に伴う供給不安から原油相場が上昇し、投資家がリスク回避の姿勢を強めたことが主な要因だ。
原油価格上昇が市場心理を圧迫
中東地域の情勢緊迫化により、原油供給への懸念が高まっている。これに伴い原油相場が上昇し、インフレ懸念や企業業績への悪影響を警戒する動きが広がった。投資家は安全資産へのシフトを進め、株式市場から資金を引き揚げる傾向が見られた。
日米欧など国際エネルギー機関(IEA)加盟国が石油備蓄の協調放出を決定したものの、原油価格の上昇抑制効果は限定的だった。市場関係者からは、供給不安が根強い中では一時的な対策に過ぎないとの見方が強まっている。
経済指標の反応は乏しく
2月の米消費者物価指数(CPI)は伸び率が市場予想通りとなり、特に大きな反応はなかった。インフレ懸念は以前から織り込まれており、今回のデータ単独では市場を動かす材料にはならなかったようだ。
個別銘柄では、住宅用品販売のホーム・デポやクレジットカード大手のビザの下落が目立った。景気敏感株や消費関連株に対する売りが優勢となったことを示している。
ナスダック総合指数は3日続伸
一方、ハイテク株主体のナスダック総合指数は3日続伸し、19.03ポイント高の2万2716.13だった。AI関連株や半導体株など特定の成長セクターへの資金流入が続いており、市場内で明暗が分かれる展開となっている。
今後の注目点は、中東情勢の推移と原油価格の動向だ。地政学リスクが高まる中、投資家のリスク回避姿勢がさらに強まれば、株式市場全体の調整圧力が増す可能性もある。



