トランプ氏発言が市場を動かす、NYダウ3日ぶり上昇で原油急落
2026年3月9日、ニューヨーク株式市場は注目すべき動きを見せた。ダウ工業株30種平均(ダウ平均株価)の終値は、前日比で239.25ドル高の4万7740.80ドルとなり、3営業日ぶりに値上がりを記録した。この上昇は、ドナルド・トランプ米大統領の発言が市場心理に大きな影響を与えた結果である。
原油高懸念から一転、早期終結期待が広がる
市場は午前中、原油価格の高騰を背景に不安定な動きを示し、ダウ平均は一時900ドル近く急落する場面もあった。しかし、トランプ大統領が米CBSのインタビューで「イランとの戦争はほぼ終わった」と述べたことで、状況が一変した。この発言は、中東情勢の早期終結への期待感を市場に広げ、株価の反転上昇を後押しした。
発言を受けて、原油価格は急落した。ニューヨーク原油先物市場では、代表的な指標であるテキサス産軽質油(WTI)の4月渡し価格が一時、1バレルあたり81ドル台まで下落。これは、前日の8日夜に119ドル台まで急騰していた価格から大幅な下落を示している。原油価格の変動は、地政学的リスクの緩和を反映したものだ。
ナスダック総合指数も上昇、IT株がけん引
一方、IT企業の銘柄が多いナスダック総合指数の終値は、308.27ポイント高の2万2695.95だった。技術株を中心とした上昇は、市場全体のリスク選好ムードを強める形となった。この動きは、経済的不確実性が低下していることを示唆している。
市場関係者は、トランプ氏の発言が短期的な市場の安定に寄与したと評価するが、今後のイラン情勢や原油需給の動向には注意が必要だと指摘している。国際情勢の変化が、引き続き株式市場や商品市場に影響を与える可能性が高い。



