読売333指数が市場の新たな「物差し」に、公表1年で金融商品も拡大
読売333指数、公表1年で市場の新たな物差しに

読売333指数が市場の新たな「物差し」として注目を集める

読売株価指数(通称:読売333)は、公表開始から1年を迎え、日経平均株価(225種)や東証株価指数(TOPIX)に続く市場の重要な「物差し」として、日本経済の動向を映し出してきた。この指数に連動する金融商品も次々と登場し、政府が推進する資産運用立国政策の下、投資家に新たな選択肢を提供している。

市場動向と指数の特徴

先日、東京株式市場では原油価格の下落を好感し、全面高となった。東証プライム市場に上場する約1600銘柄のうち、95%以上が上昇する中、主要な株価指数の動きには差が生じた。読売333の上昇率は前日比で2.11%、TOPIXも2.10%だったが、日経平均は1.43%にとどまった。

この差は、指数の算出方法の違いに起因する。読売333は、構成銘柄の株価を同じ比率で取り込む「等ウェート」型を採用している。一方、TOPIXは約1700銘柄の値動きを時価総額の大きさに応じて算出する。両者は変動率が比較的小さく、市場全体の傾向を示しやすい特徴を持つ。

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対照的に、日経平均は「株価平均型」で、構成する225銘柄の株価の単純平均がベースとなる。このため、株価が数百円の銘柄に比べ、「値がさ株」と呼ばれる1万円を超える高価格銘柄の影響を受けやすい。例えば、半導体検査装置メーカーのアドバンテストは、日経平均の構成比率で11%超を占め、その株価変動が指数全体に大きな影響を与えることがある。

地方企業の業績を反映しやすい読売333

読売333は、333銘柄のうち東京以外に本店を構える企業が3分の1以上を占めており、地方企業の業績が反映されやすい傾向がある。市場のけん引役だったAIや半導体関連株の伸びが鈍化する中、投資家の間では潮目の変化が意識され始めている。

SBIグローバルアセットマネジメントの朝倉智也社長は、「こうした局面では、等ウェート型の読売333への注目度が高まるだろう。投資家は、投資のバランスを見直す手がかりとして活用できる」と指摘する。

NISA対象指数への追加と金融商品の拡大

現在、国会で審議中の税制改正関連法が成立すれば、4月にも読売333はNISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」の対象指数に追加される見通しだ。これに伴い、指数に連動する投資信託も拡大している。

三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim」シリーズに続き、4月にはアセットマネジメントOneの「たわらノーロード 読売333」も発売される予定で、これらの投信はつみたて投資枠の対象商品入りを目指している。

公表1周年を記念したイベント開催

24日には、読売333の算出・公表から1年を記念し、有名ブロガーら約80人を招いたイベントが東京・大手町で開催された。三菱UFJアセットマネジメントの野尻広明氏が、1年間の値動きの特徴などを解説した。

参加した東京都文京区の派遣社員、紀野美重子さん(62)は、「NISAを利用した投資を考えており、株価指数の違いを知ることで、自分なりの視点を持って投資したい」と語り、指数への関心の高まりを示した。

読売333は、市場の多様な動きを捉える新たな指標として、今後も投資家の選択肢を広げていくことが期待されている。

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