マレーシアのモハマド外相は19日、ミャンマーの首都ネピドーを訪問し、親軍政権のティンマウンスウェ外相と会談した。両氏はミャンマーの東南アジア諸国連合(ASEAN)への復帰について協議した。この情報は国営放送が伝えたもので、二国間関係の強化も議題に上ったとされる。
マレーシアの態度軟化の背景
マレーシアはこれまでミャンマー軍事政権に批判的な立場を取ってきた。しかし、4月にミャンマー軍政が形だけの「民政移管」を演出し、民主派指導者アウンサンスーチー氏を刑務所から自宅軟禁に移行する措置を発表したことを受け、マレーシアの態度が軟化した可能性が指摘されている。この動きは、地域の安定と対話促進を重視するASEANの枠組みの中で、マレーシアがより柔軟な姿勢に転じたことを示唆する。
ASEAN首脳会議での合意
ミャンマーのASEAN復帰を巡っては、8日にフィリピンで開催されたASEAN首脳会議で、7月の外相会議へのオンライン参加を認めることで大筋合意が成立している。これにより、ミャンマーが段階的にASEANの活動に復帰する道筋が開かれた。今回のモハマド外相の訪問は、その流れを加速させるものとみられる。
両外相の会談では、ミャンマー国内の政治状況や人道支援の必要性についても意見交換が行われた可能性がある。マレーシアはASEAN議長国として、地域の結束とミャンマー問題の平和的解決に積極的な役割を果たそうとしている。



