ホンダが新型電動バイク「ICON e:」を発表、ガソリン車を上回る価格競争力で市場開拓へ
ホンダは2月19日、原付一種免許で運転可能な新型電動バイク「ICON e:(アイコンイー)」を3月23日に発売すると正式に発表しました。この新モデルは、十分な航続距離を確保しながら、価格面では同社のガソリン原付バイクを下回る戦略的な価格設定が大きな特徴となっています。
画期的な価格設定で電動バイクの普及障壁を打破
「ICON e:」の最大の注目点はその価格です。税込み22万円という価格帯は、ホンダが昨年11月に発売したガソリン原付バイクよりも約2万円安く設定されています。この低価格を実現できた背景には、部品コストの徹底的な抑制と、インドネシアなど海外市場でも販売することで得られる量産効果があると説明されています。
営業責任者の鶴田隆時氏と開発責任者の三ツ川誠氏は東京・新宿区で行われた発表会で、「電動バイクの不安を払拭し、新たなユーザー層を取り込みたい」と述べ、価格面での優位性が普及の鍵になるとの見解を示しました。
実用的な性能と利便性を両立
性能面では、1回の充電で約81キロの走行が可能です。一般的な原付バイク利用者の平均走行距離が1日あたり10キロ以内であることを考慮すると、週に1回程度の充電で日常的な使用に十分対応できる設計となっています。
さらに、取り外し可能なリチウムイオン電池を採用し、自宅での充電を容易にしました。電池は踏み台下に配置されることで、座席下に収納スペースを確保するという実用的なレイアウトも実現しています。
車体デザインは踏み台のあるスクータータイプで、原付一種に分類されます。電動バイクならではの静粛性と環境性能に加え、ガソリン車を上回る経済性をアピールすることで、これまで電動バイクに消極的だった層へのアプローチを図ります。
電動化時代におけるホンダの戦略的展開
ホンダの今回の発表は、自動車業界全体が電動化へと急速にシフトする中、二輪車分野でも明確な方向性を示したものと言えます。価格競争力と実用性を兼ね備えた「ICON e:」は、都市部での日常移動手段としての電動バイク需要を掘り起こす役割を期待されています。
同社はこの新型電動バイクを通じて、環境対応車両の普及加速と、新規顧客の獲得を同時に推進する方針です。3月23日の発売後、市場がどのように反応するかが注目されます。



