トヨタ、仕入れ先に結束訴え 近CFO「安泰ではない」危機感共有
トヨタ、仕入れ先に結束訴え 近CFOが危機感共有 (27.03.2026)

トヨタが仕入れ先に結束を呼びかけ 近CFO「安泰ではない」と危機感共有

トヨタ自動車は3月25日、東京都内で国内外の部品メーカーなど仕入れ先を集めた総会を開催しました。この総会は今年から「トヨタ・サプライ・パートナーズ・コンベンション」と銘打たれ、グローバルな競争環境の中で連携の重要性を強調する場となりました。

近CFOが厳しい現状を指摘

4月に社長へ就任予定の近健太最高財務責任者(CFO)は、参加者に向けて強いメッセージを発信しました。「決算などから『トヨタは安泰だ』と思っている方がいるかもしれないが、全くそんなことはない」と述べ、自動車産業を取り巻く厳しい外部環境にさらされている現状を明らかにしました。

近氏はさらに、「我々はともに勝たなければならない。皆様にも、徹底的に競争力にこだわっていただき、グローバルで勝てるよう、強くなっていただきたい」と呼びかけ、サプライチェーン全体での結束と強化の必要性を訴えました。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

大規模な参加者を集めた年次総会

この総会は年に1回開催されており、今年は国内外から約500社の企業が参加。経営者ら約730人が集まり、今後の協力体制について意見を交わしました。トヨタとしては、サプライヤーとの関係を単なる取引先から「パートナー」へと進化させることを目指しています。

人材確保へ向けた取り組みも加速

トヨタは仕入れ先の人材確保を後押しする活動にも力を入れており、3月26日には名古屋市内で高校生向けの展示会を開催しました。このイベントでは、1次仕入れ先事業への理解を深めることを目的として、42社の仕入れ先企業が参加。

各社は自社の製品や技術的強みを紹介し、訪れた高校生たちに自動車産業の裾野の広さを実感してもらいました。展示会では、実際に使用されている部品や製造工程の説明が行われ、若い世代の関心を集めていました。

高校生が進路のヒントに

三重県立四日市工業高校1年の西之浜琥珀さん(16)は、「自分の好きな自動車産業が多くの会社に支えられていることを知った。進路を考えるきっかけになった」と感想を語りました。この展示会は、将来の産業人材育成にもつながる重要な機会となっています。

トヨタは、サプライチェーンの強化と人材育成の両面から、自動車産業全体の競争力向上に取り組んでいます。近氏のリーダーシップのもと、国内外のパートナー企業と連携しながら、厳しい市場環境を乗り切る体制づくりを進めていく方針です。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ