日仏経産相会談でレアアース供給とスタートアップ育成の協力文書に署名
赤沢亮正経済産業相は4月1日、フランスのレスキュール経済・財務相と経済産業省で会談を行いました。両大臣は、レアアース(希土類)の供給確保やスタートアップ(新興企業)の育成に関する相互支援を確認する文書に署名し、日仏間の経済協力強化を図りました。
重要鉱物の供給多角化が焦点
会談の冒頭で赤沢経産相は、「重要鉱物は同志国の連携による供給源の多角化が重要になる」と述べ、協力関係の強化を強く求めました。これに対し、レスキュール経済・財務相は「先延ばしできない問題だ。一緒に立ち向かいたい」と応じ、両国の緊密な連携を表明しました。
フランスでは現在、日仏共同プロジェクトとしてレアアース精製工場の建設が進んでいます。この工場が完成すれば、日本へのレアアース供給も見込まれており、調達多角化の重要な一環となる見通しです。
スタートアップ育成でも連携強化
今回の協力文書では、スタートアップの育成支援も重要なテーマとして位置付けられています。両国は以下の点で連携を深める方針です。
- 革新的な技術を持つ新興企業への投資促進
- 日仏間のスタートアップ交流プログラムの拡充
- 共同研究開発プロジェクトの推進
この取り組みは、経済安全保障の観点からも意義が大きく、サプライチェーンの強靭化に貢献することが期待されています。
日仏経済関係の新たな段階へ
今回の会談と文書署名は、日仏両国が経済分野での戦略的パートナーシップをさらに深化させる契機となりました。レアアースのような重要鉱物の安定供給は、自動車産業や電子機器製造など日本の基幹産業にとって不可欠な要素です。
同時に、スタートアップ育成における協力は、両国のイノベーション生態系を強化し、長期的な経済成長の基盤を築くことにつながります。日仏間のこうした具体的な連携は、国際的な経済秩序の変化に対応する上で重要な意味を持っています。



