日産自動車の国内販売は、新車投入の遅れにより厳しい状況が続いている。特に再成長に不可欠な売れ筋の小型車が不足しており、商品ラインアップの拡充が急務となっている。しかし、本格的な小型車の新車展開は2028年度以降になる見通しで、それまでの間、顧客をどのようにつなぎ留めるかが大きな課題となっている。
2025年度の国内販売実績
2025年度の軽自動車を含む国内販売台数は、前年同期比13.5%減の40万台を下回った。車名別販売トップ10に日産の車種はランクインせず、自動車業界関係者は「登録車(軽自動車以外)の新型車がなく、販売に勢いがなかった」と指摘する。
長期ビジョンと新車投入計画
4月に発表した長期ビジョンでは、国内の新車投入計画について、2028年度以降に「効率的に開発されたコンパクトカーシリーズを投入する」と強調した。それまでは、大型ミニバン「エルグランド」の新型を今夏に発売するほか、年内に小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「キックス」の新型など、数車種の投入を計画している。
しかし、主力の小型車「ノート」は最近販売が振るわず、コンパクトカーシリーズの投入により小型車の商品群を強化する方針だ。



