欧州自動車市場、2月の新車登録台数が1.4%増加
欧州自動車工業会が3月24日に発表したデータによると、欧州連合(EU)各国における2月の乗用車新車登録台数は、前年同月比で1.4%増加し、86万5437台を記録しました。この成長を支えた主な要因は、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売が好調を維持したことです。市場全体では、環境対応車への需要が堅調に推移しており、持続可能なモビリティへの移行が進んでいることを示しています。
テスラ、1年2カ月ぶりに前年水準を上回る
米国のEV大手であるテスラは、2月の販売台数が前年同月比で29.1%増の1万3740台となり、2024年12月以来、1年2カ月ぶりに前年水準を上回りました。これまで、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的な言動が反発を招き、2025年には顧客離れが広がっていたものの、今回の数字は回復の兆しを示しています。テスラの販売戦略や市場対応が功を奏した可能性が指摘されており、今後の動向が注目されます。
日本勢は苦戦、ホンダのみがプラス成長
一方、日本勢の自動車メーカーは前年割れが目立ち、苦戦を強いられました。具体的な販売台数は以下の通りです。
- トヨタ自動車(レクサスブランドを含む):4.8%減の6万1918台
- 日産自動車:8.5%減の1万7478台
- スズキ:13.4%減の1万2089台
- マツダ:3.9%減
- 三菱自動車:48.8%減と大幅な減少
この中で唯一、ホンダが16.4%増の4291台とプラス成長を達成し、日本勢の中で明るい材料となりました。ホンダの販売拡大は、新型モデルの投入やマーケティング戦略の効果が反映された結果と考えられます。
中国EV大手の比亜迪、好調を維持
中国のEV大手である比亜迪(BYD)は、2月の販売台数が前年同月比で約2.9倍の1万5438台と、引き続き好調を維持しています。比亜迪は価格競争力や技術革新を武器に欧州市場で存在感を高めており、EV分野での競争が激化していることを示しています。中国メーカーの台頭は、欧州の自動車産業に新たな挑戦をもたらす可能性があります。
全体として、欧州の自動車市場はEVやPHVを中心に成長を続けており、環境規制や消費者意識の変化が販売動向に影響を与えています。日本勢の回復やテスラの動向、中国メーカーの進出など、今後の市場競争はさらに活発化することが予想されます。



