栃木県鹿沼市は、ふるさと納税の返礼品として、市内で製造された1人乗りのレース専用フォーミュラカーを2026年5月から追加した。寄付額は3142万9千円に上るが、松井正一市長は「熟練の技術と情熱が込められた誇り高き逸品。本市の技術力の結晶を体感してほしい」と胸を張る。
開発の背景と特徴
このフォーミュラカーは、市内で自動車部品などを製造する「イケヤフォーミュラ」(池谷信二社長)が4年かけて開発した。通常、フォーミュラカーは1台1000万円以上するが、若者らが参入しやすいよう車体のみの価格を500万円に抑えた。コスト削減のため、エンジンやギアはホンダの大型バイクのものを転用し、タイヤは市販の15インチを採用。長期間使用でき、天候による使い分けも不要だ。
安全性へのこだわり
一方で、安全性にも徹底的にこだわった。大手自動車メーカーでも難しいとされる、軽くて硬い特殊な鋼板を複雑な形に曲げる技術を確立。車体の破壊試験では国際的な要件をクリアした。池谷社長は「ギリギリまで攻められる楽しい車になった」と笑顔を見せる。
今後の展望
早ければ2026年秋から、この車だけで競う入門カテゴリーのレースが、モビリティリゾートもてぎ(同県茂木町)のサーキットで開催される予定だ。返礼品にはタイヤやホイールなどの部品、1年間のサポート費用も含まれるという。
申し込み方法
寄付は、ふるさとチョイスやふるなびなど19のポータルサイトから申し込める。ただし、仕様を確認するため、寄付前にイケヤフォーミュラ(info@ikeya-f.co.jp)への連絡が必要だ。



