原子力規制委員会は28日の定例会合で、三菱重工業などが開発を進める新型原子炉「SRZ-1200」について、現行の規制基準を適用して審査が可能であるとの見解をまとめた。同委員会は、この原子炉の設計が「既存技術の延長線上にある」と評価し、基準の見直しは不要と判断した。
革新軽水炉の位置づけ
開発中の「SRZ-1200」は、既存の加圧水型原子炉を改良したもので、「革新軽水炉」とも呼ばれている。山中伸介委員長は会合後の記者会見で、「基準を大幅に見直すべき点は見つからなかった」と述べ、現行基準での審査妥当性を強調した。
コアキャッチャーの機能確認が課題
一方で、事故時に溶けた核燃料を受け止めて冷却する新技術「コアキャッチャー」について、規制委は設計通りに機能するかどうかを引き続き検討する。この点に関しては、電力会社を含む開発側と意見交換を継続する方針だ。規制委は2024年から定期的な交換会を開催し、規制上の課題を整理してきた。
今回の判断は、新たな原子炉開発における規制の枠組みを明確にするもので、今後の審査プロセスに影響を与えるとみられる。



