23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所では、原油先物相場が4営業日連続で上昇し、指標となる米国産標準油種(WTI)の6月渡しは前日比2.89ドル高の1バレル=95.85ドルで取引を終えた。これは、米国とイランの間で戦闘終結に向けた合意が成立するとの期待が後退したことが主因だ。中東情勢の緊迫化により供給懸念が強まり、買い注文が市場を席巻した。
イラン情勢の悪化が価格押し上げ
市場参加者の間では、イランの首都テヘランで防空システムが作動したとの情報が材料視された。また、対米交渉を担っていたガリバフ国会議長が交渉団から離脱したとの報道もあり、イラン国内で強硬派の影響力が増しているとの見方が広がった。これらの要因が重なり、原油価格を押し上げる結果となった。
今後の見通し
アナリストは、米イラン間の協議が進展しない限り、原油価格は高止まりする可能性が高いと指摘する。さらに、中東地域の他の産油国への影響も懸念されており、需給バランスの変化が価格変動を増幅させるリスクがある。



