GDP、2期連続プラス成長へ 1~3月期、中東リスクは4月以降に本格化
2026年1~3月期の実質国内総生産(GDP)成長率について、民間シンクタンク4社が30日に予測を発表した。平均は前期比年率1.6%増となり、2四半期連続のプラス成長となる可能性が高い。政府のエネルギー価格抑制策が個人消費を押し上げたことが主因とみられる。一方、中東地域の紛争が経済の重しとなるリスクはあるが、悪影響が本格化するのは4月以降との見方が大勢を占めた。
エネルギー価格抑制策が消費を下支え
ニッセイ基礎研究所は、政府がガソリン税の暫定税率を廃止し、電気・ガス代の支援策を実施したことが個人消費を下支えしたと分析。これにより、家計の負担が軽減され、消費活動が活性化したとしている。一方、みずほ総合研究所は、中東情勢の緊迫化が消費の下押し要因となったと指摘。地政学的リスクが消費者心理に影響を与えた可能性を挙げている。
中東リスクは4月以降に本格化か
中東地域の紛争は、エネルギー価格の上昇やサプライチェーンの混乱を通じて日本経済に悪影響を及ぼす可能性がある。しかし、今回の予測期間である1~3月期にはその影響は限定的で、本格化するのは4月以降との見方が目立つ。政府は中東以外からのエネルギー調達を進める方針を示しており、首相は「ナフサ供給は年を越えて継続する」と述べている。
今後の見通し
内閣府は1~3月期のGDP速報値を5月19日に公表する予定。市場では、エネルギー価格の動向や中東情勢の行方が今後の成長率に大きく影響するとみられている。また、5月には飲食料品の値上げ品目が大幅に減少する見通しだが、夏には再び値上げラッシュが到来する可能性も指摘されている。



