経済産業省の赤沢亮正大臣は18日、東京都内でブラジルのマウロ・ビエイラ外相と会談し、原油の供給拡大を正式に要請した。中東情勢の不安定化が続く中、日本政府はエネルギー調達先の多角化を急ピッチで進めており、その一環としてブラジルへの期待が高まっている。
ブラジルの産油ポテンシャルに注目
会談で赤沢大臣は「ブラジルの産油国としての大きな可能性に注目している」と述べ、安定的な原油供給に向けた協力を呼びかけた。ブラジルは近年、原油生産量を着実に増やしており、2024年には日量約346万バレルを記録し、世界第9位の産油国に浮上した。さらに、新たな海底油田の開発が進んでおり、今後も増産が見込まれている。
ペトロブラスも参加、貿易拡大へ
会談にはブラジル国営石油会社ペトロブラスの関係者も同席し、具体的な供給拡大の可能性について意見交換を行った。ビエイラ外相は「政治的、文化的な交流の深さに見合うよう、貿易量を拡大する必要がある」と応じ、前向きな姿勢を示した。両国はこれまでも友好関係を築いてきたが、エネルギー分野での協力強化が新たな段階に入ったと言える。
日本政府は中東依存度を低減するため、ブラジル以外にも米国やアフリカ諸国などからの調達拡大を模索している。今回の要請は、エネルギー安全保障の強化に向けた重要な一歩と位置づけられる。



