欧州中央銀行(ECB)は30日、ドイツ・フランクフルトで開催した理事会において、政策金利として重視する中銀預金金利を2.0%に維持する決定を下した。金利据え置きは7会合連続となる。これは、中東情勢の緊迫化に伴う燃料価格の高騰が、ユーロ圏の物価動向や景気に与える影響を慎重に見極める必要があると判断したためだ。
ECBの判断背景
ECBは2%のインフレ目標を掲げているが、イラン情勢が2月末に悪化するまでは目標近辺で安定していた。しかし、その後の燃料価格の急騰により、インフレが加速する懸念が強まっている。理事会では、現状の金利水準を維持することで、今後の経済指標や地政学的リスクの動向を注視しながら、適切なタイミングでの追加利上げを検討する方針だ。
市場の予想
市場参加者の間では、ECBが物価高を抑制するため、早ければ6月にも利上げに踏み切るとの見方が優勢となっている。ECBのラガルド総裁は会見で「インフレ見通しには上振れリスクがある」と述べ、必要に応じて追加措置を講じる用意があることを示唆した。
ユーロ圏経済は、エネルギー価格の高騰に加え、世界的な金融引き締めの影響で成長が鈍化している。ECBは、物価安定と経済成長のバランスを取りながら、今後の金融政策運営を進める難しいかじ取りを迫られている。



